特別企画

森繁久彌特集

日本を代表する国民的俳優だった森繁久彌の代表作の上映


会 期:1月5日(金)~1月27日(土) ※休館日・休映日除く
観覧料:600円(大人)500円(大学生・高校生)400円(中学生・小学生)

※定員制。各回入替制。
※チケットはすべて当日券。前売り券はありません。
※障がい者の方及び福岡市在住の65歳以上の方は300円。(手帳や保険証などの提示が必要です。)

※「わの会」会員の方は300円。(会員証の提示が必要です。)


森繁久彌
1913年大阪生まれ。34年に早稲田大学に入学。演劇研究部に所属するが、演劇熱が高じて36年に中退。東京宝塚劇場に入り俳優としてキャリアを積んでいく。39年にはNHKのアナウンサー試験に合格し、満州の新京放送局に勤める。敗戦後ソ連軍に捕らえられるが46年に帰国。劇団やラジオなどで活躍する。映画は47年「女優」(衣笠貞之助監督)に端役で初出演。50年新東宝配給「腰抜け二刀流」(並木鏡太郎監督)を皮切りにB級コメディ映画に多数出演するようになる。52年の「三等重役」が出世作となり55年には「警察日記」「夫婦善哉」に主演。俳優として一躍注目を浴びる。その後「社長」シリーズや「駅前」シリーズなど東宝の看板俳優として活躍。その演技力には定評があり、年齢を重ねることで「恍惚の人」のようなシリアスな役にも傑作を残すようになる。舞台では「屋根の上のヴァイオリン弾き」で上演回数900回の記録を打ち立て、「知床旅情」の作詞・作曲などマルチタレントとして活躍した。91年大衆芸能分野で初の文化勲章を受章。紫綬褒章、国民栄誉賞などを受賞している。2009年老衰のため死去。昭和の芸能界を代表する国民的俳優であった。



警察日記

監督:久松静児 
出演:森繁久彌 三島雅夫     




1月5日(金)14:00
1月8日(月・祝)14:00
1月17日(水)11:00


1955年/35ミリ/モノクロ/110分/日活

©日活

会津磐梯山の麓の町。吉井巡査は列車に置き去りにされた6歳の女の子ユキコを保護する。吉井巡査は子供の落ち着き先を探すのだがなかなか見つからず、結局自分の家で面倒を見る。その時町出身の通産大臣が帰郷することになり、町は大騒ぎとなる。田舎の町で起きる様々な事件をスケッチのように描いた人情ドラマ。森繁久彌が演じる人情味あふれる警官の姿は同年の「夫婦善哉」と共に絶賛された。

夫婦善哉 

監督:豊田四郎 
出演:森繁久彌 淡島千景     




1月6日(土)11:00
1月11日(木)11:00
1月27日(土)11:00


1955年/35ミリ/モノクロ/120分/東宝

昭和7年の大阪。芸者の蝶子は妻子ある化粧問屋の若旦那・柳吉と駆け落ちする。柳吉は勘当され、二人は生活に困ってしまう。甲斐性のない柳吉のために尽くす蝶子だが、柳吉はいつか勘当がとけるとタカをくくっていままで同様に遊びまわる。主役の森繁久彌と淡島千景の息の合ったコンビが素晴らしく森繁の代表作の1本。また豊田監督の代表作でもあり、本作で文芸映画の監督の地位を不動のものにした。

人生とんぼ返り

監督:マキノ雅弘 
出演:森繁久彌 山田五十鈴     




1月7日(日)11:00
1月13日(土)11:00
1月25日(木)14:00

1955年/35ミリ/モノクロ/117分/日活

©日活

大正末期。新国劇の沢田正二郎は新作の舞台の剣劇にリアリズムを求めていた。殺陣師の段平は沢田の意図が分からず苦心するが、ある日酒を飲んでちんぴらと喧嘩したことがきっかけで新しい殺陣を考え出す。大阪で大評判となった新国劇は東京進出を図る。「殺陣師段平」(50年マキノ雅弘監督)を監督自らがリメイクしたもの。頑固な段平を森繁久彌、妻のお春を山田五十鈴、娘のおきくを左幸子がそれぞれ見事に演じ、味わい深い感動作となった。

猫と庄造と二人のをんな

監督:豊田四郎 
出演:森繁久彌 山田五十鈴     




1月7日(日)14:00
1月13日(土)14:00
1月17日(水)14:00


1956年/35ミリ/モノクロ/136分/東宝

©1956東宝

芦屋で金物屋を営む庄造は猫のリリーを溺愛していた。庄造の母おりんは勝気な女性で、庄造の妻の品子を子供ができないことを理由に追い出したのだった。庄造は次に叔父の娘の福子と結婚。福子は若い現代娘だが、それでも庄造はリリーに夢中だった。原作は谷崎潤一郎の同名小説。甘えん坊でダラしないがどこか憎めない主人公を演じる森繁久彌は絶品。福子を演じる香川京子は異色の役柄を大奮闘で演じている。

暖簾 

監督:川島雄三 
出演:森繁久彌 山田五十鈴   




1月8日(月・祝)11:00
1月12日(金)14:00
1月18日(木)11:00

1958年/35ミリ/モノクロ/123分/東宝

©1958阪急電鉄

八田吾平は15歳の時淡路島から大阪に出てくる。行くあてのない吾平を助けたのは昆布商を営む浪花屋利兵衛で、利兵衛は吾平を商人として育てる。めきめき頭角を現す吾平は25歳の時、番頭などを差し置いて暖簾を分けられ小さいながらも店の主人となる。また利兵衛は吾平とお千代を結婚させる。お千代はしっかり者で店はますます繁盛する。  山崎豊子の作家デビュー作である同名小説の映画化。モデルは山崎豊子の生家である昆布商。本作の見所は森繁久彌が吾平と息子の孝平の二役を演じていることで、伝統的な商人である吾平と戦後タイプの孝平を見事に演じ分ける。川島監督の流れるような演出も見事な傑作である。

新・三等重役 

監督:筧正典 
出演:森繁久彌 草笛光子     




1月12日(金)11:00
1月14日(日)14:00
1月26日(金)14:00

1959年/35ミリ/モノクロ/91分/東宝


大阪のKK世界電気は社長が外遊し沢村専務が留守を預かる。そんな時会長の鶴子は取引先である鬼塚商会の社長の一人娘・舞子を入社させる。舞子を射止めたら鬼塚商会の次期社長になれると世界電気の若手社員は色めき立つ。52年に製作された「三等重役」のリメイクだが、出演者や内容は56年から始まった「社長」シリーズとほぼ同じで、森繁主演のコメディ映画である。

続 社長太平記

監督:青柳信雄 
出演:森繁久彌 小林桂樹     




1月20日(土)11:00
1月24日(水)14:00
1月26日(金)11:00


1959年/35ミリ/カラー/104分/東宝

婦人下着メーカーの錨商事は福岡に支社を開店、地元有力者を招待した宴会を開くが、ライバルさくら商会の妨害で上手くいかない。成績不振を会長に叱責された牧田社長は、自ら下着モデルを連れて福岡に乗り込むのだった。「社長」シリーズは56年の「へそくり社長」から始まり40作が作られた人気シリーズ。森繁久彌の社長以下お馴染みのメンバーが失敗をしながら会社のために頑張るというコメディ映画。本作は福岡市で撮影されている。

珍品堂主人

監督:豊田四郎 
出演:森繁久彌 淡島千景    




1月18日(木)14:00
1月20日(土)14:00
1月24日(水)11:00


1960年/35ミリ/カラー/120分/東宝

©1960東宝

加納夏麿は人から「珍品堂」と呼ばれる骨董品の目利きだった。実業家の九谷と知り合った夏麿は料理屋の経営を思い立つ。九谷は蘭々という女性を夏麿に紹介し、料理屋「途上園」が開店する。しかしいつのまにか蘭々は途上園の顧問となり、夏麿を使用人のように働かせるのだった。原作は井伏鱒二の代表作の一つ。映画は大勢の人間の色と欲が絡んだおかしさが強調された人間喜劇となっている。

喜劇 駅前弁当 

監督:久松静児 
出演:森繁久彌 淡島千景    




1月19日(金)11:00
1月21日(日)11:00
1月25日(木)11:00

1961年/35ミリ/カラー/89分/東宝

©1961東宝

「互笑亭」は浜松駅の前にある駅弁屋で、未亡人の景子が店を経営していた。織物会社の社長・柳田金太郎とストリップ劇場の経営者・堀本孫作は故人とは友人で二人とも景子に惚れていた。ところが大阪の資本家・倉持が駅弁屋の拡張に融資しようとやってきて景子に接近する。「社長シリーズ」と並ぶ森繁の代表作「駅前シリーズ」の第3作。森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺のトリオの絶妙な芸が素晴らしい。

新・夫婦善哉

監督:豊田四郎 
出演:森繁久彌 淡島千景    




1月6日(土)14:00
1月11日(木)14:00
1月14日(日)11:00

1963年/35ミリ/モノクロ/118分/東宝

©1963東宝

「夫婦善哉」の続編。昭和12年。柳吉と蝶子は中年となり、蝶子は法善寺横丁にある小料理屋の雇われ女将となっていたが、柳吉の女遊びは相変わらずだった。ある日大阪に仕事を探しに来たお文と知り合った柳吉は、お文と共に東京に行ってしまう。主演の森繁久彌と淡島千景は前作以上に息の合ったコンビぶりを見せ、監督も生き生きと映画作りを楽しんでいることが感じられる作品。

恍惚の人 

監督:豊田四郎 
出演:森繁久彌 高峰秀子     




1月19日(金)14:00
1月21日(日)14:00
1月27日(土)14:00

1973年/35ミリ/モノクロ/102分/芸苑社

©1973東宝

立花茂造は84歳。息子夫婦の信利と昭子そして子供の敏と一緒に暮らしていた。茂造は妻に死なれて以来老化が進み、結婚して家を出た娘の京子の顔を忘れるようになる。常に昭子を頼りにする茂造は老人性うつ病と診断される。有吉佐和子の同名小説の映画化。原作は認知症を扱った小説としてベストセラーとなり、「恍惚の人」は流行語にもなった。主人公を演じる森繁久彌の演技は真に迫る。

上映スケジュール

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