通常上映

レスター・ジェームス・ピーリス監督と

スリランカ映画

昨年亡くなったスリランカ映画の巨匠ピーリス監督の特集


レスター・ジェームス・ピーリス監督について
1919年、スリランカ・コロンボ生まれ。46年にロンドンに渡り短編映画を製作した後帰国、52年セイロン政府映画部で製作助手を務める。54年にドキュメンタリー「乾燥地帯の克服」を製作。56年に発表した最初の劇映画「運命線」は、スリランカ映画のルネッサンスと評価される。「変わりゆく村」(64年)はインド国際映画祭で金の孔雀賞を受賞。国際的な注目を集め“セイロンのサタジット・レイ”と言われる。その他の代表作として「ジャングルの村」(80年)「時の終焉」(85年)等がある。アジア映画を代表する巨匠として活躍し、2000年インド国際映画祭で生涯業績賞を受賞。2018年4月99歳で死去。






会 期:4月3日(水)~4月21日(日)※休館日・休映日除く
観覧料:500円
(大人) 400円(大学生・高校生) 300円(中学生・小学生)
※定員制。各回入替制。
※チケットはすべて当日券。前売り券はありません。 (チケットの発券は上映の1時間前からです。)
※障がい者の方は無料。福岡市在住の65歳以上の方は250円。(手帳や保険証などの提示が必要です。)
※「わの会」会員の方は250円。(会員証の提示が必要です。)


運命線 The Line of Destiny

監督:レスター・ジェームス・ピーリス
出演:ソーマパーラ・ダルマプリヤー アイランガニー・ミーデニヤ     




4月4日(木)14:00
4月7日(日)11:00


1956年/35ミリ/モノクロ/89分/スリランカ/日本語・英語字幕付き


村の少年セーナは、病気を治す能力があると予言される。ある日セーナが視力を無くした友人の目を触ると回復、一躍セーナは有名になる。父親はセーナを利用して金儲けを企むのだった。レスター・ジェームス・ピーリス監督の最初の劇映画で、本作はスリランカ映画の分岐点といわれる記念碑的作品である。それまでの伝統的な映画の作り方ではなく、全編屋外でロケ撮影を行い、アマチュアを俳優に起用するなど自由な映画作りがなされている。本作からスリランカ映画は独自のアイデンティティを持ったとされている。

変革の時代 The Age of Kali

監督:レスター・ジェームス・ピーリス
出演:ヘンリー・ジャヤセーナ プンニャ・ヒーンデニヤ     




4月4日(木)11:00
4月6日(土)11:00


1982年/35ミリ/カラー/85分/スリランカ/日本語・英語字幕付き


マーティン・ウィクラマシンハの小説「変わりゆく村」3部作の第2部を映画化したもの。第1部は1910年代の英国植民地時代。地主の娘ナンダーと低カーストの家庭教師ピエルの物語で、第2部は二人が村を出て首都コロンボで暮らす様を描く。二人の息子アランはロンドンに渡っている。現在の物語にアランの子供時代、ピエルとナンダーの若い時が交錯するように描かれていく。

日が沈むところ Where the Sun Sets

監督:レスター・ジェームス・ピーリス
出演:ジョー・アベーウィクラマ アイランガニー・セーラシンハ     




4月5日(金)14:00
4月13日(土)14:00


1994年/35ミリ/カラー/170分/スリランカ/日本語・英語字幕付き

 

サティガラは努力により成功した実業家で息子二人と娘一人がいた。長男ダヤーは結婚を反対され家を出てしまう。やがて長女ワサンタがウィクラマという男性と結婚する。ダヤーはウィクラマに財産を取られるのではと疑うのだった。一代で財をなしたサティガラの家族が次第にばらばらになっていく様が悲哀をもって描かれる。※途中5分の休憩あり。

湖畔の邸宅 Mansion by the Lake

監督:レスター・ジェームス・ピーリス
出演:マーリニー・フォンセーカ ラウィンドラ・ランデニヤ     




4月5日(金)11:00
4月7日(日)14:00


2002年/35ミリ/カラー/124分/スリランカ/日本語・英語字幕付き


ラージャスーリヤ夫人は夫と息子を亡くし、イギリスで暮らしていた。ところが銀行は債務不履行を理由に夫人のスリランカの邸宅を競売にかけようとする。急いで帰国し昔の知り合いを頼む夫人だが、誰も助けてはくれないのだった。アントン・チェーホフの戯曲「桜の園」を翻案した作品。崩壊した伝統的な家族制度、すでに名前のみの存在となった貴族階級の悲哀が描かれる。

 Elegy for a Mother

監督:レスター・ジェームス・ピーリス
出演:マーリニー・フォンセーカ プラディープ・ダルマダーサ    




4月3日(水)14:00
4月6日(土)14:00


2006年/35ミリ/カラー/96分/スリランカ/日本語・英語字幕付き

未亡人スマナーワティーには3人の子供がいた。長男は僧侶になり家を出ていた。長女は駆け落ちをしており、次男サーリヤだけが残っていた。しかし仕事が見つからないサーリヤは軍に入る決心をする。仏教国スリランカの宗教的な美しさと情緒があふれる作品。母親の孤独と哀愁、母親を心配しながら現実の中で悩む子供たちの姿は我々にも共感できるもの。


長女The Eldest Daughter

監督:スミトラ・ピーリス
出演:ガーミニー・フォンセカ ギーター・クマーラシンハ     




4月10日(水)14:00
4月19日(金)14:00


1993年/35ミリ/カラー/150分/スリランカ/日本語・英語字幕付き

プンナはウィクラマという男性と出会いお互い心惹かれる。ウィクラマの熱意はプンナの両親の心を動かしていくのだが、プンナの父親の葬式の時、ウィクラマの二枚舌が発覚する。スミトラ・ピーリス監督はレスター・ジェームス・ピーリス監督の妻であり、スリランカ初の女性監督である。本作は両親や兄弟のために献身的に犠牲となる長女プンナを、共感と優しさを持って描いている。


マザー・アローン Mother Alone

監督:スミトラ・ピーリス
出演:サンギータ・ウィーララトゥナ トーニ・ラナシンハ     




4月10日(水)11:00
4月19日(金)11:00


1997年/35ミリ/カラー/127分/スリランカ/日本語・英語字幕付き

1940年代のスリランカ。裕福な家庭の娘トゥシャーリは、父親が勧める結婚相手と違う男性の子供を妊娠してしまう。世間体を気にする両親はトゥシャーリを叔母のスンダの元に預ける。一貫して女性をテーマとして映画を製作するスミトラ・ピーリス監督作品で、本作は未婚で妊娠した主人公の精神的な自立を描いている。


散歩の園 The Garden

監督:スミトラ・ピーリス
出演:サナットゥ・グナティラカ カーンチャナー・メンディス     




4月11日(木)11:00
4月13日(土)11:00


2003年/35ミリ/カラー/111分/スリランカ/日本語・英語字幕付き


ティッサは40代の政府高官。結婚してほしいとの母親の願いもあり、親戚の若いプレーマーと結婚する。ある日ティッサの弟のランジャンがモスクワ留学から帰国する。兄とまったくタイプの違うランジャンにプレーマーは心を動かされる。アダムとイブの園を連想させる物語で、年齢の離れた夫婦であるティッサとプレーマーの心の葛藤が繊細な映像で描かれる。

サロージャー Saroja

監督:ソーマラトゥネ・ディサーナーヤカ
出演:ジャーナカ・クンブカゲー ニータ・フェルナンド     




4月11日(木)14:00
4月14日(日)11:00


1999年/35ミリ/カラー/126分/スリランカ/日本語・英語字幕付き

負傷したタミル人兵士スンダラムは、娘のサロージャーと共にジャングルに逃げ込む。サロージャーは森でシンハラ人の娘ワルニーと出会う。言葉が通じない二人だが、次第に身振りで相手を理解するようになる。スリランカには多数派のシンハラ人と、言語や宗教を異にするタミル人がおり、長年対立してきた。80年代に内戦状態となったスリランカだが、本作は平和を希求する目的で作られている。

告白 The Compensation

監督:ベナットゥ・ラトゥナーヤカ
出演:ジャクソン・アントニー ジョー・アベーウィクラマ     




4月12日(金)11:00
4月20日(土)14:00


2001年/35ミリ/カラー/112分/スリランカ/日本語・英語字幕付き

1948年、グネーリスは死んだ息子を山中に埋葬するとそこで宝石を発見する。街へ持っていけば高く買い取ってもらえると考えるグネーリスは、地元の宝石ブローカーと対立してしまう。グネーリス夫婦はジャングルを抜けて街を目指すのだが、殺し屋が二人を狙うのだった。アメリカの作家スタインベックの小説「真珠」を翻案した映画。歯切れのよい演出でエンターテインメント色の強い作品となっている。

太陽のジャングル Fire Fighters

監督:ソーマラトゥネ・ディサーナーヤカ
出演:ジャクソン・アントニー ジャヤラトゥ・マノーラトゥネ     




4月12日(金)14:00
4月14日(日)14:00


2004年/35ミリ/カラー/117分/スリランカ/日本語・英語字幕付き

19世紀初めのスリランカ。猟師のセーディリスが密猟を行う山に僧侶の親子が住みつく。二人を追い出そうとするセーディリスだが、逆に銃をとりあげられ殺生をしてはいけないと諭される。イギリス植民地時代のスリランカが舞台。仏教国スリランカの思想がよく表れた作品で、スリランカで大ヒットを記録している。

流れに逆らって Against the Tide 

監督:スダットゥ・デーワプリヤ
出演:マウリ・フェルディナンド チャーンダニ・セネウィラトゥナ     




4月18日(木)14:00
4月20日(土)11:00


2003年/35ミリ/カラー/103分/スリランカ/日本語・英語字幕付き

1989年のスリランカ。武装した見知らぬ男たちがやってきて、シリパーラの渡し船に乗って島に渡っていく。後日政府軍がやってきて同じく島に渡っていく。そしてシリパーラは帰ってこなかった。本作はスリランカで起きた左翼勢力と政府の紛争を背景としている。内紛の犠牲となった多くの人々の追悼のために製作された作品。


夢の花びら Flowers of the Sky

監督:プラサンナ・ヴィターナゲー
出演:マーリニー・フォンセーカ ニンミ・ハラスガマ     




4月18日(木)11:00
4月21日(日)11:00


2008年/35ミリ/カラー/89分/スリランカ/日本語・英語字幕付き

ラーニーは引退した映画スターだが、ある日突然テレビを降板した女優の代役として出演依頼をされる。再び脚光を浴びる彼女だが、デビュー前に子供を捨てたという過去があった。ラーニーを演じるのは映画同様に引退していた大女優のマーリニー・フォンセーカで、スリランカ映画へのオマージュともいえる作品。

マチャン/大脱走 Machan

監督:ウベルト・パゾリーニ
出演:ダルマプリヤ・ダヤス ギハーン・ディ・チッケーラ     




4月17日(水)14:00
4月21日(日)14:00


2008年/35ミリ/カラー/107分/スリランカ=ドイツ=イタリア/日本語・英語字幕付き

コロンボのスラムに暮らすマノージュとスタンリーは海外での暮らしにあこがれる。二人はドイツでハンドボールの国際大会が開催されるのを知り、ハンドボールのナショナルチームをでっちあげる。無事ドイツに入国した二人は逃走を企てる。ドイツで実際に起きた事件をもとにした映画で、楽しいコメディ映画である。

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