通常上映

アラヴィンダン監督特集

インド映画の名匠アラヴィンダン監督特集


会 期:9月10日(木)~9月27日(日)※休館日・休映日除く
観覧料:500円
(大人) 400円(大学生・高校生) 300円(中学生・小学生)
※1日1回上映。
※チケットはすべて当日券。前売り券はありません。(チケットの販売は上映の1時間前からです。)
※障がい者の方は無料。福岡市在住の65歳以上の方は250円。(手帳や保険証などの提示が必要です。)

※「わたすクラブ」会員の方は250円。(会員証の提示が必要です。)


アラヴィンダン監督について
1933年、南インドのケーララ州に生まれる。漫画家、エッセイストとして活躍し、1974年から映画製作を始める。1991年までに12本の劇映画と、多数のドキュメンタリー映画を製作。1991年3月心臓病で死去する。日本では監督の代表作である「魔法使いのおじいさん」(79年)や「チダンバラム」(85年)などが、映画祭の中で上映され、多くのファンを獲得する。91年の第1回アジアフォーカス・福岡映画祭ではアラヴィンダン監督追悼として、7作品がまとめて上映された。 インド映画では、サタジット・レイが巨匠として知られているが、アラヴィンダンもサタジット・レイに比肩する巨匠として知られている。その作風は平易でありながら、無垢でやさしいまなざしを感じさせる。「ただ一途、善意の人々の澄み切った心の輝きを追及して止まない瞑想的で詩人的な映像作家」(佐藤忠男)と評されている。


黄金のシーター/子象ちゃん 
9月10日(木)14:00 9月19日(土)14:00







黄金のシーター Golden Sita
監督:G・アラヴィンダン
出演:ラームダース ヴェンカテーシュワルル
1977年/35ミリ/カラー/87分/インド/日本語字幕付き

インド長編叙事詩「ラーマーヤナ」の後日譚を描いた映画。魔王にさらわれた妻のシーターを、王のラーマは救い出す。しかし民衆はシーターの純潔を疑い、やむなくラーマはシーターを追放する。シーターは双子の子どもを産んでガンジス河に身を投げる。双子は成長し、偶然ラーマ王と対面する。インドの人にとっては良く知られた物語であるため、物語が多少わかりにくい。それでも森や木々に霊的なものを感じさせるのはアラヴィンダン映画に共通のものである。




子象ちゃん 
The Catch/Naming Ceremony

監督:G・アラヴィンダン
1984‒85,91年/35ミリ/カラー/38分/インド/日本語字幕付き

インドで神聖な存在であり労働力としてもかかせない象の捕獲と命名の儀式を記録した作品。南インド・ケーララ州での伝統的な象の捕獲方法が記録された貴重な資料である。

サーカス The Circus Tent




9月11日(金)14:00
9月20日(日)14:00

監督:G・アラヴィンダン
出演:ゴービ ヴェヌ  
1978年/35ミリ/モノクロ/130分/インド/日本語字幕付き

サーカスの一座がケーララ州の田舎の村にやって来る。役所に手続きをしてテントを立て、宣伝のために村を練り歩く。映画はサーカスが始まる準備を丹念に描く。またサーカスの出し物と喜ぶ観客の様子が生き生きと描かれる。もともとドキュメンタリーとして企画された作品で、最終的には簡単な物語をもつドキュメンタリー的作品となった。そのため随所にドキュメンタリーの要素が見られる。出し物自体はびっくりするものではないが、喜ぶ観客の姿は本物である。

魔法使いのおじいさん The Bogey-Man    




9月12日(土)14:00
9月21日(月・祝)14:00

監督:G・アラヴィンダン
出演:ラームンニ アショーカン
1979年/35ミリ/カラー/89分/インド/日本語字幕付き


田舎の村にお面を売って歩くおじいさんがやってくる。おじいさんは魔法使いと言われているが、子どもたちは気にせずおじいさんと一緒に遊ぶ。そしてお別れの日、おじいさんは子どもたちをしばらく動物に変身させ、もとに戻してあげた。ところが一人だけ犬に変身した子どもが、おじいさんから離れたために魔法がとけなかった。そしておじいさんは気づかずに村から去ってしまう。  この映画の出演者は主役のおじいさんを演じるラームンニがプロの舞踏家である以外はすべて素人である。登場する子どもたちも村の子どもたちが出演しており、自然で楽しい演技を披露してくれる。一種のおとぎ話のような物語で、見る者を美しい世界へと誘うアラヴィンダン監督の代表作で、アジア映画の傑作の一本である。

エスタッパン Stephen




9月13日(日)14:00
9月22日(火・祝)14:00

監督:G・アラヴィンダン
出演:ラージャン・カッカナーダン クリシュナプラム・リーラー  
1979‒1980年/35ミリ/カラー/94分/インド/日本語字幕付き

エスタッパンは中年の男。彼は村のいたるところにキリストやマリアの絵を描く。人に泥棒の罪を着せられても何の弁明もしない。子どもの病気を治したこともあるが、病気を治すことに失敗して自殺しようとしたこともある。彼は愚か者にみえるが聖人のようにも見えるのだった。あるキリスト教徒の男の話である。「聖なる愚者」を描いた作品だが、監督は奇跡や魔法も日常の普通の事として描いている。

黄昏 Twilight




9月16日(水)14:00
9月25日(金)14:00

監督:G・アラヴィンダン
出演:バーラチャンドラン カルパナ
1981年/35ミリ/カラー/108分/インド/日本語字幕付き
 

青年バーラチャンドランは感受性の強い詩人である。彼はどう生きていくか方向をつかめないでいた。恋人が都会に去り、父親は政治活動で死亡する。彼は一人瞑想にふけるうちに幻覚を見るようになる。監督は本作の映画化に際し5年間構想を練ったという。多くのシーンは夕方に撮影されており、映画の基調となっている。ワンシーンが長くテンポも遅いが、それは主人公の内面描写のためである。

オリダット・あるところで Once, Somewhere




9月17日(木)14:00
9月26日(土)14:00

監督:G・アラヴィンダン
出演:ネドゥムディ・ヴェーヌ ティラカン
1986年/35ミリ/カラー/113分/インド/日本語字幕付き

1952年から56年頃のケーララ州の村が舞台。村に初めて電気が引かれ、村の未来は明るいとはしゃぐ人々。都会から来た技師が村の女性を誘惑したり、医者が引っ越してきたりと村で起きる様々なドラマが描かれる。ある時代の村のスケッチといった雰囲気の作品で、アラヴィンダン監督の若いころの記憶と重なっている可能性がある。当時のインドの村の様子がよくわかる作品である。

追われた人々 The Dispossessed 




9月18日(金)14:00
9月27日(日)14:00

監督:G・アラヴィンダン
出演:モーハンラール ニランシュナー・ミトラ  
1990年/35ミリ/カラー/101分/インド/日本語字幕付き

ヴェヌはカルカッタの役人で、東ベンガルからの難民を入植させるため毎日面接を行っていた。ある日彼はアルティという女性と出会う。彼女は未亡人で、夫が革命家であったため故郷を離れてカルカッタで暮らしていた。ケーララ州は多くの共産主義者を生んだ土地であり、その活動の挫折により故郷を離れた人たちを、インド・パキスタンの分離により難民となった人々と重ねるように描いた作品。ヴェヌを演じるモーハンラールは、ケーララ州映画界の大スターである。

上映スケジュール

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