通常上映

インドネシア映画特集

図書館収蔵のインドネシア映画の特集


会期:10月4日(日)〜10月31日(土)※休館日・休映日除く
観覧料:500円(大人)400円(大学生・高校生)300円(中学生・小学生)  

※定員制。各回入替制。
※チケットはすべて当日券。前売り券はありません。(チケットの販売は上映の1時間前からです。)
※障がい者の方は無料。福岡市在住の65歳以上の方は250円。(手帳や保険証などの提示が必要です。)
※「わたすクラブ」会員の方は250円。(会員証の提示が必要です。)


三人姉妹 The Three Sisters

監督:ウスマル・イスマイル
出演:チトラ・デウィ ミカ・ウィジャヤ




10月4日(日)14:00 
10月9日(金)14:00


1956年 35ミリ モノクロ 114分 
インドネシア 日本語字幕付き

ヌヌン、ナナ、ネニーは美しい3人姉妹。母親を早くに亡くし長女のヌヌンが母親代わりに家族の世話をしていた。父親はヌヌンの結婚相手を探すのだが、なかなかうまく行かない。「インドネシア映画の父」と言われるウスマル・イスマイル監督の大ヒット作。10曲以上の音楽が挿入されたミュージカル・コメディである。

ドゥルの少年期 Doel, The Betawi Boy

監督:シュマンジャヤ
出演:ラノ・カルノ フィフィ・ユン 




10月4日(日)11:00 
10月9日(金)11:00


1973年 35ミリ カラー 86分 
インドネシア 日本語字幕付き

ジャカルタ郊外に住む少年ドゥルは、学校に行きたかったが、父親が許さなかった。ある日父親が事故死し、ドゥルは母親を助けて働かねばならなくなる。インドネシア各地からジャカルタに集まって来た人々の生活を描いて当時大ヒットとなった作品。監督の少年期の回想も含まれている。

囚われの美女 ロロ・ムンドゥット Roro Mendut

監督:アミ・プリヨノ
出演:メリアム・ベリナ W.D.モフタル




10月7日(水)14:00 
10月10日(土)14:00


1982年 35ミリ カラー 107分 
インドネシア 日本語字幕付き


17世紀ジャワのイスラム教国マタラムは小国パティの反乱を鎮圧。多くの戦利品の中にパティ王の側室ロロ・ムンドゥットがいた。反乱を鎮圧した将軍はロロを側室にしようとするが、彼女は頑なに拒否するのだった。ロロの純愛物語はジャワでは有名な伝説。監督はこれを最後まで権力に抵抗した恋人の物語として再現。見事な歴史ドラマとなった。

蚊帳の中 Behind the Mosquito Net

監督:トゥグ・カルヤ
出演:クリスティン・ハキム スラメット・ラハルジョ・ジャロット     




10月8日(木)11:00 
10月10日(土)11:00


1982年 35ミリ カラー 94分 
インドネシア 日本語字幕付き

ハサンとヌルレラの夫婦は、二人の家を持ちたいのだがままならない。ある日ハサンは会社の上司と衝突して仕事を辞めてしまうが、家族に言い出せない。当時人気スターだったクリスティン・ハキムとスラメット・ラハルジョ・ジャロットのコンビによる小市民の夫婦を描いた作品。

 Ibunda

監督:トゥグ・カルヤ
出演:アレックス・コマン ニニック・L.カリム




10月8日(木)14:00 
10月11日(日)14:00


1986年 35ミリ カラー 103分 
インドネシア 日本語字幕付き

貴族の未亡人ラヒムには5人の子どもがいた。ニ男のフィカルは俳優として成功していたが、金持ちの女と浮気をしており、ラヒムはフィカルを説得しようとする。ラヒムを中心に子供たちのエピソードが同時に進行していく物語。86年インドネシア映画祭で最優秀監督賞等を受賞した作品。

ナガ・ボナール将軍 Naga Bonar

監督:M・T・リシャフ
出演:デディ・ミズワル ヌルル・アリフィン




10月11日(日)11:00 
10月16日(金)14:00


1987年 35ミリ カラー 108分 
インドネシア 日本語字幕付き

1945年。スリで前科者のナガ・ボナールは仲間のブジャンと一緒にオランダからの独立戦争に加わる。文字も読めないナガ・ボナールだが、口八丁で出世していく。インドネシアにはオランダからの独立戦争を描いた映画は多いが、本作のようなコミカルなものは初めてだった。人間味豊かな主人公を描いた異色の戦争映画である。インドネシア映画の歴史的名作の1本とされている。

青空がぼくの家 My Sky, My Home

監督:スラメット・ラハルジョ・ジャロット
出演:バンユ・ビル スナリョ   




10月14日(水)14:00 
10月17日(土)11:00


1989年 35ミリ カラー 105分 
インドネシア 日本語字幕付き

ゲンポルはジャカルタのスラムに住む少年。ある日金持ちのアンドリと友達になる。そして二人はアンドリの祖母の田舎を目指して旅をする。二人の少年のスリリングな冒険が描かれるが、スラムでの悲惨な現状を描きながらも監督は希望を失わない。映画はユーモアと詩情に富んでいる。

ヌサ・プニダ島 Penida Island

監督:ガレブ・フシン
出演:イダ・アユ・ディアスティニ ライ・サヘタピ  




10月15日(木)14:00 
10月17日(土)14:00


1989年 35ミリ カラー 113分 
インドネシア 日本語字幕付き

20世紀初頭のバリ。殺害された王の娘パンダン・サリは助け出されて、小さな漁村で密かに暮らす。やがて成長したパンダン・サリは家臣の息子ジャヤと恋をする。しかし平民と王族の恋は許されなかった。魅惑的なバリの音楽と舞踊、美しい海と島の自然が悲恋の物語を彩る。

一切れのパンの愛 Love in a Slice of Bread

監督:ガリン・ヌグロホ
出演:ティオ・パクサデウォ アジ・マッサイド




10月15日(木)11:00 
10月18日(日)11:00


1991年 35ミリ カラー 97分 
インドネシア 日本語字幕付き

ハリスとマヤンはもうすぐ結婚して1年になる。そこに幼馴染のトパンがやって来る。そして3人で旅行に行くことになる。ハリスとマヤンは愛し合っていたが、次第にうまく行かなくなっていたのだった。インドネシアを代表するガリン・ヌグロホ監督のデビュー作。それまでのインドネシア映画とまったく異なる本作は、フランス・ヌーヴェルバーグの影響を受けた最初のインドネシア映画と評されている。

ラマダンとラモナ Ramadhan and Ramona

監督:ハエルル・ウマム
出演:ジャマール・ミルダット リディア・カンダウ




10月16日(金)11:00 
10月18日(日)14:00


1992年 35ミリ カラー 87分 
インドネシア 日本語字幕付き

ラマダンの父親はマレーシアの不動産王。ラマダンは退屈な日常から逃れるためにジャカルタにやって来る。デパートで美しいラモナに出会ったラマダンは結婚を申し込むのだが、ラモナは次々と転職して逃げようとする。随所にコミカルな場面を織り込み観客を飽きさせない娯楽作品。当時インドネシアで大ヒットとなった。

クルドサック Kuldesak

監督:ミラ・レスマナ、他
出演:ビアンカ・アディネゴロ オッピー・アンダレスタ




10月22日(木)11:00 
10月24日(土)11:00


1998年 デジタル カラー 99分 
インドネシア 日本語・英語字幕付き

映画を撮りたいアクサン。カート・コバーンに心酔するアンドレ。映画館でチケット販売をするディナ。キャリア・ウーマンのリナ。4人の物語をそれぞれ4人の監督が撮影するという手法で作られた作品。スタイルの異なる4本の映画を見ているような作品だが、4人の監督は現在インドネシア映画界を代表する映画人となっている。

「クルドサック」ついて 

写真は左から

ナン・T・アハナス、リリ・リザ、
ミラ・レスマナ、リザル・マントファニ




今回上映するインドネシア映画「クルドサック」は、インドネシア映画史の中でも特異な作品として記憶されている。4人の若い監督のデビュー作であり、彼らが監督・プロデュース・脚本をこなしたいわゆるインディペンデント映画である。彼らがこの映画の製作を開始したのは1996年。スハルト政権末期のこの時代、インドネシアではほとんど映画が製作されていなかった。たとえば1998年のインドネシアの映画製作本数は4本だった。「クルドサック」はその中の1本であるが、「クルドサック」とはフランス語で「袋小路」「行き止まり」を意味する「キュル・ド・サック」から来る。これは様々な規制で窒息するような映画界を表しているのかもしれない。彼らは政府の撮影許可もとらずこっそり映画を製作した。それは彼らが「映画への狂おしい愛情を示し、創造的精神を窒息させる映画業界に対して自分の個人的アイデンティティーと立場を表明する」(「第24回アジアフォーカス・福岡国際映画祭カタログ」より)ためだった。  
映画はスハルト大統領が失脚した98年5月に公開され、アメリカ映画に対抗してヒット作となった。インドネシア映画の時代の転換を象徴する作品となったのだ。以後4人の監督、ミラ・レスマナとリリ・リザはプロデューサーと監督として名コンビを組み「虹の兵士たち」や「ジャングル・スクール」等の名作を生み出していく。ナン・T・アハナスは貴重な女性監督として芸術映画を監督。リザル・マントファニは娯楽映画の巨匠となっていく。4人はインドネシア映画界で中心的存在となっていくのだ。彼ら4人の作風の違いがデビュー作の「クルドサック」から感じられることも本作の特徴である。

シェリナの大冒険 Sherina’s Adventure

監督:リリ・リザ
出演:シェリナ・ムナフ デルビィ・ロメロ   




10月21日(水)14:00 
10月24日(土)14:00


2000年 デジタル カラー 112分 
インドネシア 日本語・英語字幕付き

シェリナは元気な女の子。父親の仕事のためバンドンに転校するが、いじめっ子のサダムと真っ向から喧嘩してしまう。ある日父親と一緒に農園に行くとそこにサダムが。彼は農園の末っ子で、過保護の子であることが分かる。子どもたちの冒険をミュージカル仕立てで描いた大ヒット娯楽作品。

いきなり、ダンドゥット Suddenly Dangdut

監督:ルディ・スジャルウォ
出演:ドゥイ・サソノ ティティ・カマル




10月22日(木)14:00 
10月30日(金)11:00


2006年 35ミリ カラー 95分 
インドネシア 日本語・英語字幕付き

ペトリスは人気のロックスター。しかしある日警察に麻薬所持の疑いで逮捕される。隙を見て逃げ出したペトリスはダンドゥットの演奏グループに紛れ込む。ダンドゥットとはインドネシアの大衆音楽。貧しい民衆の歌であり生活の苦しさや圧政を皮肉に変えて歌う。テンポの良い展開と豊かな娯楽性の中にインドネシア社会の問題が盛り込まれた秀作。

永遠探しの3日間 3 Days to Forever

監督:リリ・リザ
出演:ニコラス・サプトラ アディニア・ウィラスティ




10月23日(金)11:00 
10月25日(日)11:00


2006年 35ミリ カラー 104分 
インドネシア 日本語・英語字幕付き

ユスフは大学生。いとこがジョグジャカルタで結婚することになり、一族伝統の食器をユスフが車で運ぶことになる。19歳のいとこの妹のアンバルが車に同乗する。二人は道中様々な会話を交わす。それは二人にとって忘れられない3日間となるのだった。大きなドラマがあるわけではないが、お互いを認め合い理解する事の大切さを描いた作品。

虹の兵士たち The Rainbow Troops

監督:リリ・リザ
出演:チュッ・ミニ ズルファニ   




10月23日(金)14:00 
10月25日(日)14:00


2008年 35ミリ カラー 125分 
インドネシア 日本語・英語字幕付き

1974年。インドネシアのブリトン島。島で最古のイスラム学校に10人の新入生が入学した。学校の先生は校長のハルファンと新任の女教師ムスリマだけ。個性豊かな子どもたちとムスリマの交流が始まる。ムスリマは子どもたちを「虹の兵士たち」と呼び、勉強を教えていく。5年の歳月が過ぎるが学校には下級生が入学せず、存続の危機に陥る。子どもたちは学校のPRのために独立記念祭のパレードに参加するのだった。ブリトン島はスズの鉱山があり、豊かな島である。そんな島でも貧しく学校に通うことが難しい子どもたちを描いた本作は、その年インドネシア最大のヒット作となった。子どもたちはすべてブリトン島でのオーディションで選ばれている。日本映画「二十四の瞳」を連想させる本作は教育の大切さを見事に描いた傑作である。


聖なる踊子 The Dancer

監督:イファ・イスファンシャ
出演:オカ・アンタラ プリシア・ナスティオン




10月28日(水)14:00 
10月30日(金)14:00


2010年 デジタル カラー 112分 
インドネシア=フランス 日本語・英語字幕付き

1953年、インドネシア中部のパルック村。少女のスリンティルはロンゲンの踊子になる決心をする。しかし踊子は先祖への供物とされ結婚はできないのだった。ロンゲンの踊子とは先祖の霊に踊りを見せる地位の高い女性である。インドネシア現代史を背景に民族的な伝統の中での悲劇を描いた作品。

ティモール島アタンブア39℃ Atambua 39 Celsius

監督:リリ・リザ
出演:グディーノ・ソアレス ベトゥルス・ベイトレ




10月29日(木)11:00 
10月31日(土)11:00


2012年 デジタル カラー 90分  
インドネシア 日本語・英語字幕付き

ティモール島は西半分がインドネシアであり、東半分がポルトガル領であったが、1999年東半分が東ティモールとして独立する。アタンブアは国境の街であり、そこへやって来た難民は25万人を超えると言われる。ドキュメンタリー的な手法でアタンブアの街の様子を切り取った作品。

ジャングル・スクール The Jungle School

監督:リリ・リザ
出演:プリシア・ナスティオン ニュンサン・ブンゴ 




10月29日(木)14:00 
10月31日(土)14:00


2013年 デジタル カラー 90分 
インドネシア 日本語・英語字幕付き

スマトラ島の南部にある国立公園。環境NGOで働くブテットはジャングルに住む子どもたちの先生として働いていた。ある日ブンゴという少年が勉強に参加してくる。しかしブンゴの親たちは勉強を不吉なものと考えていた。映画の主人公ブテット・マヌルンは実在の人物で、彼女の教育支援活動は世界的に高く評価されている。学ぶことの大切さを描いた傑作。

上映スケジュール

ページの先頭へ