特別企画

日本におけるチェコ文化年2017

チェコ映画の全貌
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30年代から70年代まで。知られざるチェコ映画の世界。


会 期:平成30年2月1日(木)~25日(日)※休館日・休映日除く
観覧料:600円
(大人) 500円(大学生・高校生) 400円(中学生・小学生)
主催:東京国立近代美術館フィルムセンター チェコ国立フィルムアーカイブ チェコセンター東京  福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ実行委員会
※定員制。各回入替制。

※チケットはすべて当日券。前売り券はありません。
※障がい者の方及び福岡市在住の65歳以上の方は300円。(手帳や保険証などの提示が必要です。)

※「わの会」会員の方は300円。(会員証の提示が必要です。)


土曜から日曜へ

監督:グスタフ・マハティー
出演:マグダ・マジェロヴァー ラジスラフ・ヘルベルト・ストゥルナ     




2月1日(木)14:00
2月10日(土)11:00


1931年/デジタル/モノクロ/73分
日本語・英語字幕付き

Photo courtesy National Film Archive

タイピストのマーニャ(マジェロヴァー)は、同僚に誘われて紳士二人とナイトクラブへ行くが、彼らの魂胆に気づいて逃げ出す。労働者の酒場にたどり着いた彼女は、感じのよい植字工(ストゥルナ)に好意を抱く。男女の恋の喜びと、映画が音を得た喜びとが、あたかも同調しているかのようなマハティーの初期トーキー。2曲の挿入歌はチェコのスタンダード・ナンバーとなった。2016年に復元。

サイレン

監督:カレル・ステクリー
出演:マリエ・ヴァーショヴァー ラジスラフ・ボハーチュ     




2月2日(金)14:00
2月10日(土)14:00

1947年/デジタル/モノクロ/78分
日本語字幕付き

Photo courtesy National Film Archive

同名小説を原作とし、1889年にプラハ郊外の鉱山で起こった大ストライキとその鎮圧までを、労働者のフデック(ボハーチュ)一家を中心に描く。特に女性と子供の視点が重視され、労働者階級の苦しみと希望を描くことに賭けているかのような本作には、幻想的な美しさも共存。ヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞し、第二次大戦後のチェコスロヴァキア映画に国際的な注目を集めた。

お人好しの兵士シュヴェイク

監督:カレル・ステクリー
出演:ルドルフ・フルシーンスキー ミロシュ・コペツキー     




2月3日(土)11:00
2月16日(金)11:00


1957年/デジタル/カラー/111分
日本語・英語字幕付き

Photo courtesy National Film Archive

ハシェクの大人気小説の映画化で、続篇『閣下に報告』と合わせて、最も有名なバージョンとされる。1914年、サラエヴォ事件が勃発し戦争の気配が漂う中、商人シュヴェイク(フルシーンスキー)が、ひょんなことから愚か者の烙印を押され、神父(コペツキー)、続いて中尉(ベネシュ)に仕えるようになる。彼の愚直さが権威や戦争を否定していく風刺劇。2016年にオリジナルネガとサウンドネガから復元。

閣下に報告 

監督:カレル・ステクリー
出演:ルドルフ・フルシーンスキー スヴァトプルク・ベネシュ     




2月3日(土)14:00
2月16日(金)14:00

1958年/デジタル/カラー/96分
日本語・英語字幕付き

Photo courtesy National Film Archive

『お人好しの兵士シュヴェイク』の続篇。シュヴェイク(フルシーンスキー)は、前線への異動を命じられた中尉(ベネシュ)に付いていくが、案の定至る所で軍人らしい行動から逸脱し、中尉ともはぐれてしまう…。シュヴェイクのトリックスターぶりは今作で一層磨きがかかり、軍隊組織の価値観をことごとく転覆させていく。2016年にオリジナルネガ(画)、デュープポジ(音)から復元。

クラカチット

監督:オタカル・ヴァーヴラ
出演:カレル・ヘゲル フローレンス・マーリー   




2月4日(日)11:00
2月15日(木)14:00

1948年/デジタル/モノクロ/102分
日本語・英語字幕付き

Photo courtesy National Film Archive

 K・チャペックの同名小説を映画化。「クラカチット」とは強力な原子爆弾の名であり、その発明を悔やむ化学者プロコプ(ヘゲル)が、爆弾の使用と製造を止めるべく奮闘する。映画はプロコプの、夢とも幻想とも付かない主観的な語りによって、陰影に満ちた映像と共に展開し、SFノワールとでも形容すべき破滅的な世界を描き出す。オリジナルネガ(画)とデュープポジ(音)から2016年に復元。

 

監督:フランチシェク・ヴラーチル
出演:カテジナ・イルマノヴォヴァー カレル・スミチェク    





2月4日(日)14:00
2月21日(水)11:00


1960年/デジタル/モノクロ/70分
日本語字幕付き
Photo courtesy National Film Archive

バルト海に浮かぶ西独領の島でレース鳩の帰りを待つ少女(イルマノヴォヴァー)。だが彼女の鳩はプラハにいた。鳩を撃って負傷させた車椅子の少年(スミチェク)と、その鳩を拾った芸術家が、心を通わせ始める…。ヴラーチルの長篇劇映画デビュー作で、チェコ・ヌーヴェルヴァーグの嚆矢とされる作品。象徴主義的なイメージと構築された映像美が観る者の心を強く打つ。

天井

監督:ヴィエラ・ヒチロヴァー
出演:マルタ・カニョフスカー ユリアーン・ヒチル     




2月7日(水)14:00
2月11日(日・祝)14:00


1963年/デジタル/モノクロ/43分
日本語字幕付き

Photo courtesy National Film Archive

ヒチロヴァーの舞台芸術アカデミー映画・テレビ学部(FAMU)卒業制作作品。医大生からファッションモデルに転身した若い女性マルタ(カニョフスカー)が、華やかな生活とは裏腹に空虚感を募らせていく様が、シネマ・ヴェリテ的撮影とスタイリッシュな編集で綴られる。FAMUの学生だったイジー・メンツル、ミロシュ・フォルマンが出演。1961年制作の本作は、翌年の『袋いっぱいの蚤』と共に1963年に上映された。



袋いっぱいの蚤

監督:ヴィエラ・ヒチロヴァー
出演:ヘルガ・チョチュコヴァー     




2月7日(水)14:00
2月11日(日・祝)14:00


1963年/デジタル/モノクロ/45分
日本語・英語字幕付き

Photo courtesy National Film Archive

『天井』同様にシネマ・ヴェリテ的手法を用いた作品。違反行動の多いヤナを中心に、女子寮の寮生たちの日常が、新入りエヴァ(チョチュコヴァー)の視点で生き生きと映し出される。カメラネガと1963年のヴェネツィア国際映画祭上映プリントから2012年に復元。

夜のダイヤモンド

監督:ヤン・ニェメツ
出演:ラジスラフ・ヤンスキー アントニーン・クムベラ     




2月8日(木)11:00
2月12日(月・休)11:00


1964年/デジタル/モノクロ/67分
日本語・英語字幕付き

Photo courtesy National Film Archive

「チェコ・ヌーヴェルヴァーグの恐るべき子供」と評されるニェメツの代表作の一つ。収容所へ向かう列車を脱走した二人の少年(ヤンスキー、クムベラ)。飢えや疲労と闘いながら歩き続ける彼らを、ドイツ人の老人たちから成る自警団の猟銃が狙う。回想や幻想のシーンを繰り返し挿入する手法が、少年たちの絶望的な不安と恐怖を描き出す。

ホップ・サイド・ストーリー

監督:ラジスラフ・リヒマン
出演:ヴラジミール・プホルト イヴァナ・パヴロヴァー    





2月8日(木)14:00
2月11日(日・祝)11:00

1964年/デジタル/カラー/93分
日本語・英語字幕付き
Photo courtesy National Film Archive

ホップ摘みの奉仕作業に来た高校生の一団。文学少年のフィリップ(プホルト)と、華やかなハンケ(パヴロヴァー)との間に芽生えた純愛の行方を描くミュージカル。キャッチーな楽曲と振付けに彩られた人気作で、「プラハの春」へと向かう若者たちの空気をとらえた感がある。いくつものミュージカル映画を手掛けた監督のリヒマンは、チェコのミュージック・ビデオの先駆的存在でもあった。オリジナルネガと4トラック磁気サウンドトラックから2016年に復元。

厳重に監視された列車 

監督:イジー・メンツル
出演:ヴァーツラフ・ネツカーシュ イトカ・ベンドヴァー     




2月9日(金)11:00
2月12日(月・休)14:00


1966年/デジタル/モノクロ/93分
日本語・英語字幕付き 
Photo courtesy National Film Archive

イジー・メンツルの衝撃的な長篇デビュー作。第二次大戦期、ドイツ保護領となったチェコスロヴァキアの村で見習い駅員として働くミロシュ(ネツカーシュ)は、恋人との性交渉を完遂できない自分に絶望し、自殺を試みる…。「男」になれない少年の葛藤を通して、それを強いる社会のいびつさが浮かび上がる。多用される夜や静寂の場面が、鮮烈なラストを一層際立たせる。

マルケータ・ラザロヴァー

監督:フランチシェク・ヴラーチル
出演:マグダ・ヴァーシャーリオヴァー ヨゼフ・ケムル    





2月9日(金)14:00
2月17日(土)14:00


1967年/デジタル/モノクロ/166分
日本語・英語字幕付き
Photo courtesy National Film Archive

チェコの映画批評家・記者から1998年にチェコ映画史上最も重要な作品として選ばれた叙事詩大作。中世の盗賊騎士団の争いにキリスト教と異教の対立を交え、敵対する首領(ケムル)の息子を愛したマルケータ(ヴァーシャーリオヴァー)の生き様を二部構成で描く。シネマスコープの硬質な白黒映像で前衛的な手法も駆使して作り上げたヴラーチルの壮大な“フィルム=オペラ”。

すべての善良なる同胞

監督:ヴォイチェフ・ヤスニー
出演:ラドスラフ・ブルゾボハティー ヴラスチミル・ブロツキー     




2月17日(土)11:00
2月23日(金)14:00


1969年/デジタル/カラー/121分
日本語・英語字幕付き
Photo courtesy National Film Archive

モラヴィア地方の農村に暮らす人々の13年以上にわたる運命のドラマが、ユーモアとアイロニーを交えつつ、詩情豊かに描かれる。1950年代・60年代のチェコスロヴァキア映画を牽引した一人であるヤスニー監督は、本作でカンヌ映画祭監督賞を受賞したが、国内での「永久上映禁止」処分を受け、国外へ脱出した。オチェナーシュ役のブロツキーは戦後のチェコスロヴァキア映画を代表する名優で、『嘘つきヤコブ』(1974、DEFA)の主演も務めた。

アデルハイト

監督:フランチシェク・ヴラーチル
出演:ペトル・チェペク エマ・チェルナー    




2月18日(日)11:00
2月23日(金)11:00


1970年/デジタル/カラー/104分
日本語・英語字幕付き
Photo courtesy National Film Archive

第二次大戦直後に帰国し、国境地帯ズデーテンで元ナチ高官の邸宅を管理することになった元チェコ将校(チェペク)が、彼の家政婦として働く高官の娘アデルハイト(チェルナー)と、閉塞的な環境の中で孤独のうちに心を通わせ、恋に落ちるが…。ヴラーチルのカラー映画第一作で、言語の異なる二人の心の機微と葛藤を濃密な映像で提示していく心理劇。

火事だよ!カワイ子ちゃん 

監督:ミロシュ・フォルマン
出演:ヤン・ヴォストゥルチル ヨゼフ・シェバーネク    




2月18日(日)14:00  
2月24日(土)11:00

1967年/デジタル/カラー/73分
日本語・英語字幕付き

Photo courtesy National Film Archive

チェコ・ヌーヴァルヴァーグを代表する破壊的コメディ。地方の町の消防署が主催するダンスパーティーを舞台に、予定されていた催しが、勘違いや嘘などによってことごとく実行不可能となり、秩序が転覆していく。ギャグが止めどなく有機的に連鎖するさまは絶品。「プラハの春」に対する軍事介入・弾圧の流れに伴い、本作は「永久上映禁止」となり、フォルマンのチェコスロヴァキア時代の最後の作品となった。

新入りの死刑執行人のための事件

監督:パヴェル・ユラーチェク
出演:ルボミール・コステルカ クラーラ・イェルネコヴァー     




2月21日(水)14:00
2月24日(土)14:00


1970年/デジタル/モノクロ/107分
日本語・英語字幕付き

Photo courtesy National Film Archive

J・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』第3篇を映画化した問題作。自動車事故から辛くも生還した男ガリヴァー(コステルカ)が、2つの国(バルニバービとラピュタ)を訪れ、悪夢のような不条理な体験をする。チェコスロヴァキア政府を過激に諷刺した本作は公開直後に禁止され、ユラーチェクの映画キャリアを終わらせてしまうこととなった。

ほうきに乗った女の子 

監督:ヴァーツラフ・ヴォルリーチェク
出演:ペトラ・チェルノツカー ヤン・フルシーンスキー     





2月22日(木)11:00
2月25日(日)11:00


1972年/デジタル/カラー/79分
日本語字幕付き
Photo courtesy National Film Archive

魔法学校に通う女の子サクサナ(チェルノツカー)は、300年の居残りを命じられた放課後、人間界に44時間居られる魔法を使って逃亡。青年ホンザ(フルシーンスキー)らと触れ合いながら、善悪や現実など多くのことを学ぶ。サクサナが起こす珍騒動を軸にしたスクールコメディで、全篇にトリック撮影を多用。主題歌は歌手チェルノツカーの代表曲となった。

アデラ/ニック・カーター、プラハの対決 

監督:オルドジフ・リプスキー
出演:ダミハル・ドチョロマンスキー ルドルフ・フルシーンスキー  




2月22日(木)14:00
2月25日(日)14:00


1978年/デジタル/カラー/107分
日本語・英語字幕付き
Photo courtesy National Film Archive

『レモネード・ジョー或いは、ホースオペラ』(1964)のリプスキー&ブルデチュカコンビが再び組んだ快作喜活劇。アメリカの名探偵ニック・カーター(ドチョロマンスキー)が、プラハで謎の食人植物アデラと対決する。怒涛のごとく繰り出されるギャグやギミックが、映画草創期に大流行した連続活劇の娯楽精神を甦らせる。

上映スケジュール

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