対談

1月26日(日)16:15~17:15

「バブル以後30年の映画製作&配給」

坂口一直(スタンス・カンパニー) × 瀬々敬久(映画監督)
進行:松本圭二(福岡市総合図書館)





坂口 一直
1959年、長野県に生まれる。法政大学在学中に自主映画制作、自主上映に携わる。卒業後、フリーの映写技師などを経て、1986年、東京都湯島に「有限会社スタンス・カンパニー」を設立。映画祭等への映写技師の派遣、映写機材のレンタル、字幕制作などを始める。1990年頃より映画配給や製作も手掛けるようになる。






瀬々 敬久
1960年、大分県に生まれる。京都大学在学中より自主映画を制作。卒業後、獅子プロダクションに所属、数々の傑作ピンク映画を世に送り出す。以後、一般映画、Vシネマ、テレビドキュメンタリーなどジャンルを問わず縦横無尽に活躍。近年では、『64‐ロクヨン‐前編/後編』(2016年・東宝)、『楽園』(2019年・KADOKAWA)、『糸』(2020年4月公開予定・東宝)などメジャーシーンでの話題作を連発する一方、『菊とギロチン』のような自主企画も常に構想している。

※対談は有料で13時からの「菊とギロチン」とセット料金です。


スタンス・カンパニーってどんな会社?  

スタンス・カンパニーは1986年、東京湯島に設立された映写技師派遣や出張映写、字幕制作などを手掛ける会社です。現在もそうした裏方的な技術の仕事を続けています。映画の配給や製作を手掛けるようになったのは1990年から。海外の作品を中心に配給していましたが、あまり知名度の高くない若い映画監督や、大手配給会社では取りあげない異色な作品を数多く紹介してきました。製作の方でも国内外を問わず個性の強い作家と組んで、いわゆる「とんがった作品」を手掛けています。90年代当時には強い偏見にさらされていたLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)や先住民などの少数者、また、世間の「規範」からはみ出した人々に焦点をあてているのは、特色のひとつでしょう。スタンス・カンパニーが製作・配給したユニークな作品群は、決してメジャーなものではありませんが、それゆえに貴重なコレクションを形成しています。また昨今では瀬々敬久監督の作品『ヘヴンズ ストーリー』『菊とギロチン』が国内外で非常に高く評価されました。それらを含む、スタンス・カンパニーが製作/配給した映画の多くが、福岡市総合図書館に寄贈されています。福岡市総合図書館には、映画の保存に取り組む「フィルム・アーカイヴ」の機能があります。フィルム・アーカイヴが図書館に併設されるという例は非常に少なく、多くは美術館や博物館に併設されています。しかしながら、映画は美術品や重要文化財、国宝などの隣に置かれるべきだとも言い切れません。むしろ文学の隣、書籍とともにある方が似合っているように思えます。フィルムに映像がプリントされたものが映画だとすれば、書籍は紙に文字がプリントされたもの。映画と書籍は同じ時期に生まれた複製芸術とも言えるのです。スタンス・カンパニーからの寄贈作品の多くも、優れて文学的であり、図書館にふさわしいものと考えています。



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