企画上映

生誕100年

映画監督 岡本喜八

戦争映画、アクション、時代劇...どんなジャンルも岡本喜八の手にかかれば反骨精神あふれる一級の娯楽映画に!


会 期: 8月1日(木)~8月16日(金)※休館日・休映日除く
観覧料: 
大人=600円/大学生・高校生=500円/中学生・小学生=400円/福岡市在住の65歳以上の方・「わたすクラブ」会員・障がい者の方および介護者の方1名=300円(要証明書・会員証原本提示)


8/1木14:00 8/10土14:00

独立愚連隊

1959年/東宝/109分/白黒/35ミリフィルム上映

監督:岡本喜八 
出演:佐藤充 雪村いづみ





©1959 TOHO CO., LTD

第二次大戦末期。中国山岳地帯の日本軍の中に独立愚連隊と呼ばれる小隊があった。各部隊のクズばかりを集めたと評判の部隊に、従軍記者の荒木がやってくる。死亡した弟の死因に疑念を抱き調査に来たのだ。彼の弟は交戦中に情婦と心中したとされていた。それまでの戦争映画とはまったく異なる西部劇風の戦争映画で、岡本監督の名を一躍高めた。65年までの間に計7作が作られた、岡本監督初期の代表作シリーズである。

8/8木14:00 8/12月休11:00

江分利満氏の優雅な生活

1963/東宝/102分/白黒/35ミリフィルム上映

監督:岡本喜八 
出演:小林桂樹 新珠三千代





©TOHO CO., LTD

36歳のサラリーマン・江分利は毎日が退屈で面白くない。江分利は酒癖が悪く、仕事の後もみんなが敬遠する。ある日江分利は雑誌記者と酒を飲み、原稿を書くことを安請け合いする。困った江分利は自分の半生を小説にするのだが、大反響となり直木賞を受賞する。原作は山口瞳の直木賞受賞作。アクション映画に定評があった岡本監督が、戦中派サラリーマンの屈折した心理を見事にとらえた。挿入されるアニメーションなど演出にも工夫が凝らされている。

8/3土14:00 8/11日11:00


大菩薩峠

1966/東宝/120分/カラー/35ミリフィルム上映

監督:岡本喜八 
出演:仲代達矢 新珠三千代




©1966 TOHO CO., LTD

虚無剣士・机竜之介は大菩薩峠で、一人の老巡礼を何の理由もなく斬り捨てる。竜之助は何事もなかったように帰宅するが、まもなく、彼のもとに同門の宇津木文之丞の妻・お浜が訪ねてくる。中里介山の同名小説を原作に、稲垣浩、内田吐夢、三隈研次、森一生といった数々の名匠監督によって映画化されたなかで、最も制作年の新しい作品。本編2時間で94人をも斬りまくるチャンバラアクション。

8/2金14:00 8/15木14:00

日本のいちばん長い日

1967/東宝/158分/白黒/デジタル上映

監督:岡本喜八 
出演:三船敏郎 山村聰





©1967 TOHO CO., LTD

昭和20年8月14日。特別御前会議が開催され、日本政府はポツダム宣言の受諾を決定する。さらに天皇による終戦の言葉を全国にラジオ放送することが決まる。ところがクーデター計画を練っていた畑中少佐は玉音放送を中止すべく、天皇の声が記録された録音盤を奪おうとするのだった。大宅壮一が元軍人などへの取材により完成した同名原作の映画化。東宝創立35周年記念作品。終戦の一日が緊迫感溢れる映像で描かれる。

8/4日11:00 8/9金14:00

にっぽん三銃士 
おさらば東京の巻 

1972/東京映画=東宝/88分/カラー/35ミリフィルム上映 

監督:岡本喜八 
出演:小林桂樹 加賀まりこ

国立映画アーカイブ所蔵作品



©TOHO CO., LTD

元陸軍中尉の戦中派・黒田忠吾(小林桂樹)、ハルピン生まれの戦後派・八木修(ミッキー安川)、終戦記念日生まれの戦無派・風見一郎(岡田裕介)。生活に不満を抱えながら、体制から抜けきれない三人が、ある日、新宿のバーで顔を合わせた。そこへ刑事に追われたマリ(藤岡麻里)が飛び込んできたことから彼らの人生は変わってゆく。鬼才・岡本喜八監督がズバリ喜劇映画の本質を貫いた痛快コメディ。

8/4日14:00 8/12月休14:00

にっぽん三銃士 
博多帯しめ一本どっこの巻

福岡市総合図書館収蔵作品
1973/東京映画=東宝/91分/カラー/35ミリフィルム上映

監督:岡本喜八
出演:小林桂樹 ミッキー安川

福岡市総合図書館収蔵作品





東京で居場所を失った黒田、八木、風見の三人の男が博多にやってくる。三人は女親分の「カラスのお新」に拾われ、ビール作りを手伝う。そして三人は、お新たちが住む貧民街を買い取って兵器工場の建設を企む大九建設と対決する。五木寛之の同名小説の映画化で「おさらば東京の巻」の続編。前作が心情喜劇的作風だったのに反して、今回は活劇調に仕上がり、70年代のアナーキーな雰囲気を感じることができる。

8/7水14:00 8/11日14:00 8/16金14:00

ダイナマイトどんどん

福岡市総合図書館収蔵作品
1978/大映=東映/142分/カラー/35ミリフィルム上映

監督:岡本喜八
出演:菅原文太 北大路欣也

福岡市総合図書館収蔵作品



昭和25年、北九州ではヤクザの抗争がエスカレートし、橋伝組と岡源組は一触即発の状態だった。そこで小倉警察は野球大会を開催し、民主的に事態を打開しようとする。そして野球の試合に名を借りたルール無用の喧嘩野球が始まる。ヤクザ映画とスポコン映画を合体させたような荒唐無稽な展開を、スピーディで軽快な岡本喜八監督の演出によって唯一無二の傑作コメディ映画に仕上げた。


上映スケジュール

ページの先頭へ