企画上映
中山太郎傑作選2
1960年「仔熊(こぐま)物語」でカンヌ国際映像コンクール・グランプリを受賞した中山太郎。福岡で活動し多大な足跡を残した映画作家・中山太郎のフィルモグラフィーから厳選して上映します。
会 期: 11月4日(月・休)
観覧料:
大人=500円/大学生・高校生=400円/中学生・小学生=300円/福岡市在住の65歳以上の方・「わたすクラブ」会員=250円(要証明書・会員証原本提示)/ 障がい者の方および介護者の方1名=無料(要証明書提示)
11/4(月・休)に上映する中山太郎が福岡で制作した作品群は、フィルムアーカイヴの大きな遺産です。自主映画が日本で大きなうねりとなり、多くの才能が出てきたのは1970年以降です。中山太郎が活動を始めた1950年代はそのシーンから顕著に先立っていますし、多彩な作品を手がけていることにも驚きます。今回は、ものづくり映画編とファンタジー映画編のふたつのプログラムに分けてご紹介します。
後進の育成にも中山太郎は熱心でした。中山基金によって1993年に設立された福岡映像コンテストを今年も11/3(日・祝)に開催します。中山の精神を受け継ぐアマチュア映画作家たちの新作も、ぜひ合わせてご覧ください。(学芸員・杉原)
◎すべて福岡市総合図書館所蔵/8mmフィルム→デジタル上映
11月4日月・休 11:00
ものづくり映画編
(4作品・93分/上映順)
博多人形 1952年/カラー/24分
久留米絣 1954年/カラー/22分
燈籠人形 1958年/カラー/17分
土師の村 1960年/カラー/30分
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11月4日月・休 14:00
ファンタジー映画編
(5作品・88分/上映順)
煙の見える海 1953年/カラー/16分
仔熊物語 1955年/カラー/23分
白いカンバス 1955年/カラー/15分
森の詩 1961年/カラー/15分
白い道 1967年/カラー/19分
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中山太郎 Taro Nakayama
1917年生まれ、福岡県出身。33年ごろより父親所有のパテ・ベビー撮影機でホーム・ムービーを撮り始める。41年、九州医学専門学校を卒業、軍医として入隊。51年、福岡市内に内科医院を開業。52年、進駐軍から8ミリ機材を買い受け、医業の傍ら本格的に小型映画製作に取り組むこととなる。50年代から60年代にかけて、様々なジャンルの作品を自主制作する。また8ミリ映画製作の指導者としても活躍。1960年、映画「仔熊物語」でカンヌ国際小型映画コンクール・グランプリを受賞。1962年、映画「旅役者」でカンヌ国際小型映画コンクール・銀賞を受賞。70年代以降は九州大学医学部や福岡県教育委員会等から委託を受け16ミリの記録映画を多く手がけた。85年、福岡市文化賞受賞。92年、死去。
上映スケジュール
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