企画上映

ヴィジョン・オブ・マフマルバフ

イランの巨匠モフセン・マフマルバフ率いる「マフマルバフ・ファミリー」。
紛争の最前線で起きる矛盾と葛藤を描き出す。

7月3日[木]~7月6日[日]
◎すべてデジタル(DCP)上映


観覧料: 
一般=1,400円/学生(大学生・高校生・中学生・小学生)および各種割引=700円
※以下の方が割引となります(要証明書・会員証原本提示)。
①福岡市在住の65歳以上の方/②わたすクラブ会員/③障がい者の方および介護者の方1名


特別上映「川との対話」「あの家は黒い」+トークイベント

7月6日[日]

14:00 「川との対話」上映
14:50-15:25 モフセン・マフマルバフ監督による解説動画(12分予定)+「あの家は黒い」上映(21分)
15:30-16:15 ショーレ・ゴルパリアン氏によるトークイベント(45分予定)


[ゲスト] ショーレ・ゴルパリアン氏 
(映画プロデューサー、翻訳家、東京芸術大学大学院映像研究科客員教授)

イラン西部ハマダーン生まれ。モフセン・マフマルバフ監督『サイクリスト』(1989)を皮切りに日本で公開されるイラン映画のほとんどすべての字幕翻訳にかかわる。アミール・ナデリ、アッバス・キアロスタミといった世界を席巻するイラン映画の監督たちの通訳・アシスタントを務める一方、イラン映画を日本に積極的に紹介し、プロデュース作も多数。著書に『映画の旅びと』(みすず書房/ 2021)、共著書に『アジア映画で〈世界〉を見る』(作品社/ 2013)、共訳書にキアロスタミほか著『そして映画はつづく』(晶文社/ 1994)。 2020年「芸術を通じて日本とイランとの間の文化交流の促進に多大な貢献を行った」として旭日双光章を受章。



 



7/6[日]14:00 「川との対話」上映と2本立て特別上映+トークベント
7/12[土]17:00 「オフ・ザ・リミット」と2本立て上映

あの家は黒い The House Is Black

「イラン映画を福岡の宝物に」プロジェクト新規寄託作品
監督:フルーク・ファロクザード
1962/イラン/白黒/21分/日本語字幕付き

 



イラン北西部のタブリーズ近郊にあるハンセン病患者の療養所で撮影され、患者の日常生活を詩的な映像表現で描く。詩人でもあるフルーク・ファロクザードが残した唯一の映画作品でドキュメンタリー映画であり、イランのニューウェーブの先駆けとなった重要な作品と位置づけられている。※本編上映前にモフセン・マフマルバフ監督による解説動画(12分予定)を併映します。

7/6[日]14:00 「あの家は黒い」上映と2本立て特別上映+トークベント

川との対話 Talking with Rivers

「イラン映画を福岡の宝物に」プロジェクト新規寄託作品
監督:モフセン・マフマルバフ 2023/イギリス=イラン/カラー/50分/日本語字幕付き



国同士の対話という寓話的な仕組みを通して、歴史の痛みとこれからを浮き彫りにするシネエッセイ。かつて同じ土地だった隣国イランとアフガニスタンの男性が、川に向かって対話を続ける。男たちは、ソ連侵攻の時代から内戦、タリバン時代、そしてアメリカの興亡とタリバンの復活に至るまで、マフマルバフ・ファミリーの作品を引用しながら語り合う。

7/3[木]11:00 4[金]14:00 5[土]11:00

苦悩のリスト  The List

「イラン映画を福岡の宝物に」プロジェクト新規寄託作品 
監督:ハナ・マフマルバフ
出演:モフセン・マフマルバフ、マルズィエ・メシュキニ、メイサム・マフマルバフ、ハナ・マフマルバフ
2023/イギリス=アフガニスタン=イラン/カラー/67分/日本語字幕付き/配給:ノンデライコ



2021年、アフガニスタンからのアメリカ軍撤退を契機にタリバンが再侵攻を開始。国外脱出しようとする市民で空港はパニックに陥った。7月には全土を掌握したタリバンからの迫害や処刑等、生命の危機に直面したアーティストや映画人を救うための救援グループが発起。モフセン・マフマルバフ監督はじめファミリーも、約800人の「リスト」を元に各所への呼びかけしてゆく中、リストから人数を絞らなければならないという苦渋の選択を迫られる。

7/3[木]14:00 4[金]11:00 5[土]14:00 6[日]11:00

子どもたちはもう遊ばない
Here Children Do Not Play Together

監督:モフセン・マフマルバフ
出演:アリ・ジャデ、ベンジャミン・フライデンバーグ、アディ・ニッセンバウム、エルサレムの市民たち
2024/イギリス=イスラエル=イラン/カラー/62分/日本語字幕付き/配給:ノンデライコ



映画のロケハンでエルサレムを訪れたマフマルバフ監督は「長年続くイスラエルとパレスチナの紛争に解決の糸口はあるのか」を探るために、迷宮のような旧市街を訪ね歩く。街角に佇む老人、パレスチナ系ティーンのダンスグループ、ユダヤ系の若者等、様々な人々に出会ってゆく過程で、エルサレムに住む少数のパレスチナ系とイスラエルという国家の摩擦、そしてその根源的な問題が浮かび上がってくる。

上映スケジュール

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