企画上映

ボリビア独立200周年・日本との協働50周年記念

ウカマウ集団60年の全軌跡:20世紀編

11月1日(土)、2日(日)、6日(木)~8日(土)

アンデス地域の先住民の視点に立った映画づくりで、世界に衝撃を与えたボリビアの映画集団ウカマウの軌跡を展観する。 ※12月には「21世紀編」4作品を上映予定。

ウカマウ集団60年の全軌跡 公式サイト https://www.jca.apc.org/gendai/ukamau/

(配給:シネマテーク・インディアス/配給協力:スタンス・カンパニー、ムヴィオラ)
◎すべてボリビア(ウカマウ集団)/ホルヘ・サンヒネス監督作品/福岡市総合図書館収蔵作品


観覧料: 
大人=500円/大学生・高校生=400円/中学生・小学生=300円
福岡市在住の65歳以上の方・わたすクラブ会員=250円(要証明書・会員証原本提示)/障がい者の方および介護者の方1名=無料(要証明書提示)


11/1土11:00

革命
Revolución

1962/白黒/10分/16ミリフィルム上映/日本語字幕付き




ありのままの画像・音楽・音を用いて、ボリビア民衆の貧窮の実態を示す第1作短編。1964年ライプチッヒ映画祭ヨリス・イヴェンス賞受賞。

ウカマウ
Así es Ukamau(アイマラ語原題)

1966/白黒/75分/16ミリフィルム上映/日本語字幕付き




ティティカカ湖上の太陽の島に住むインディオ農民の妻が、メスティーソの仲買人に暴行され、殺された。長い時間をかけての復讐を誓った青年の前途は? 本作が大きな評判を得て、タイトルが集団名として採用された。1966年カンヌ映画祭青年監督賞受賞。

11/2日11:00  

落盤
Derrumbamiento ¡Aysa!(ケチュア語原題)

1965/白黒/20分/16ミリフィルム上映/日本語字幕付き



掘り尽くしたと見なして鉱山企業が見捨てた危険な場所で採石する鉱夫たちを描く。

コンドルの血
Sangre de Cóndor Yawar Mallku(ケチュア語原題)

1969/白黒/70分/16ミリフィルム上映/日本語字幕付き



アンデスの一寒村に医療チームを名乗ってやってきた北米人たちは、診療所で何をしていたのか? 現実の出来事を題材に、先住民女性に対する強制的な不妊化手術の実態を描く。北米「平和部隊」の国外追放を実現した話題作。1970年仏ジョルジュ・サドゥール賞ほか受賞。

11/6木14:00

人民の勇気
El Coraje del Pueblo

1971/白黒/93分/16ミリフィルム上映/日本語字幕付き



1967年6月24日、チェ・ゲバラ指揮下のゲリラの連帯を計画していた鉱山労働者の住宅区を政府軍が攻撃、多数が殺された。現場に居合わせた人びとの証言を通して再構成される歴史的事実。「史上もっとも力強い映画」と評価された。1971年ベルリン映画祭 OCIC(国際カトリック教会)賞、ペサロ映画祭最優秀映画賞受賞。

11/7金14:00

第一の敵
El Enemigo Principal Jatun Auk'a(ケチュア語原題)  

1974/白黒/94分/16ミリフィルム上映/日本語字幕付き





都市からやってきたゲリラと貧農の出会いから、反地主・反帝国主義の共同闘争の過程を描く。1980年日本で最初に紹介されたウカマウ集団の作品で、この映画が高い評価を得て、その後45年続く自主上映・共同製作の基盤をつくった。1975年カルロヴィヴァリ映画祭グランプリほか受賞。

11/8土14:00

ここから出ていけ!
Fuera de Aquí! Lloksy Kaymanta(ケチュア語原題)

1977/白黒/102分/16ミリフィルム上映/日本語字幕付き




アンデスの先住民村に現れた北米人宣教師の、真の意図は? 村人の間に生じた精神的な亀裂につけ込んで、鉱物資源開発を目指して入り込む多国籍企業。先住民居住区にある資源は誰のものかを問う、先駆的な問題提起の映画。1977年カンヌ映画祭監督週間正式出品ほか。

11/8土17:00

ただひとつの拳のごとく
Las Banderas del Amanecer

1983/カラー/92分/16ミリフィルム上映/日本語字幕付き



1970年代の10年間を支配した軍事政権は、80年代初頭のどんな民衆運動によって打倒されたのか。今まさに胎動している民衆運動を内部から描いた、ウカマウ集団はじめてのドキュメンタリー作品は、群集シーンの力強さが印象的。1983年ハバナ新ラテンアメリカ映画祭ドキュメンタリー部門グランプリ受賞。

11/2日14:00 

地下の民 
La Nación Clandestina

1989/カラー/125分/35ミリフィルム上映/日本語字幕付き



街に暮らしてきた先住民セバスチャンは、かつて追放された村に帰る決意を固めた。現実と虚構、過去と現在を交錯させた大胆な手法で、過去への償いの旅を続ける男を通して、民族的アイデンティティの喪失と再生を描いた力作。1989年サンセバスチャン映画祭グランプリ、ハバナ新ラテンアメリカ映画祭 外国紙グラウベル・ローシャ賞受賞。

11/1土14:00

鳥の歌
Para Recibir el Canto de los Pájaros

1995/カラー/100分/35ミリフィルム上映/日本語字幕付き



16世紀、アンデスを「征服」したスペイン人遠征隊の事業を批判的に捉える映画を作ろうとした映画スタッフが、ロケ地の先住民村で直面した現実とは?「ここから出ていけ」とまで迫られた映画人たちがたどる内省の過程を描く。ジェラルディン・チャプリン主演。1995年ロカルノ映画祭「質と刷新」賞、ボリビア映画祭銀撫子賞受賞。

上映スケジュール

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