通年上映

午前11時の

日本映画・アジア映画クラシックス

福岡市総合図書館が収蔵する映画のなかから、日本・アジア各国の選りすぐりの古典映画や名作映画を木曜、金曜、土曜に週替わりで上映します。


観覧料: 
大人=500円/大学生・高校生=400円/中学生・小学生=300円/福岡市在住の65歳以上の方・「わたすクラブ」会員=250円(要証明書・会員証原本提示)/障がい者の方および介護者の方1名=無料(要証明書提示)


7/4木11:00 7/5金11:00 7/6土11:00

晩春

1949/松竹(大船)/白黒/108分/35ミリ

監督:小津安二郎
出演:笠智衆 原節子





東大教授の曽宮周吉には一人娘の紀子がいた。周吉は妻を亡くした後身の回りの世話を紀子に頼っていたが、紀子も適齢期を迎えていた。ある日叔母から縁談を持ち込まれる。父親が一人暮らしになることを心配する紀子を安心させようと、周吉は再婚を考えていると言ってしまう。本作から小津監督は野田高悟と共同で脚本を書くようになり、数々の傑作が誕生する。また原節子が初めて小津映画のヒロインとなった本作は、小津監督や原節子の代表作となった。

7/11木11:00 7/12金11:00 7/13土11:00

メキシコ万歳 
¡Que viva México!

1931-1979/ソビエト/白黒/87分/35ミリ/日本語字幕付き

監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
出演:ダヴィッド・リセアガ イザベル・ヴィリヤ




ドキュメンタリーと劇映画で構成された全4話の作品。植民地以前のメキシコの平和な暮らし、神秘的な聖処女祭り、闘牛、20世紀初頭独裁政権時代の農民の抵抗。メキシコ革命での兵士の妻たち。本作は資金不足で未完成となっていたものを、助監督だったグリゴーリ・アレクサンドロフが引き継ぎ、音声とナレーションを加えて1979年に完成させたもの。多くのメキシコの高名な芸術家たちが協力している。

7/18木11:00 7/19金11:00 7/20土11:00

丹下左膳餘話 百萬兩の壺
 

1935/日活(太秦)/白黒/83分/16ミリ 

監督:山中貞雄
出演:大河内傅次郎 花井蘭子 



ひょんなことから孤児のチョビ安を育てることになった丹下左膳。しかしチョビ安がいつも持ち歩くコケ猿の壺は100万両の秘密を秘めていた。テンポの良い演出とギャグが冴える、いまなお古びない夭折の天才・山中貞雄監督の傑作コメディ。まるでホームドラマのような時代劇である。
※作品が古いため状態が良くありません。ご了承下さい。

8/1木11:00 8/2金11:00 8/3土11:00

ハーモニカ
Harmonica

1973/イラン/80分/カラー/日本語・英語字幕付き/35ミリ

監督:アミール・ナデリ
出演:マームド・グダルズィ シーラ・ダルビシ




アブドルはみんなにいじめられる少年だった。ところがおじいさんから日本製のハーモニカをもらうと、みんなハーモニカがうらやましくてアブドルにお菓子を持ってくる。次第にアブドルは傲慢になっていく。イスラム革命前のイラン映画の代表的作品。力と権力の構造を寓話的に表現した作品で当時論議を巻き起こした。

8/8木11:00 8/9金11:00 8/10土11:00

醜聞 スキャンダル

1950/松竹(大船)/108分/白黒/35ミリ

監督:黒澤明
出演:山口淑子 三船敏郎




画家・青江一郎は人気歌手の西條美也と偶然知り合う。二人が話しているところを雑誌記者が写真を撮り、二人のラブロマンスをでっちあげる。怒った青江は雑誌社に乗り込み記者を殴ってしまう。マスコミの過剰なスキャンダリズムをテーマとしているが、コミカルなシーンも多く全体にユーモラスな雰囲気が漂う。巨匠・黒澤明が初めて松竹で監督した作品。映画の中心は正義と不正義の間で揺れる弁護士の蛭田に置かれている。


8/15木11:00 8/16金11:00 8/17土11:00

大地のうた
Pather Panchali

1955/インド/125分/白黒/日本語字幕付き/35ミリ

監督:サタジット・レイ
出演:シュビル・バナルジー ウマ・ダーシュグブト



ベンガル地方の村。少年オプーの父親ホリホルは最上位カーストのバラモンだったが、収入は低く生活は苦しかった。家にはホリホルの親戚の老女インディルが同居していたが、ある日家族との諍いで家出し死んでしまう。インド映画の世界的巨匠サタジット・レイのデビュー作。当時のインドでは歌も踊りもない映画がヒットすることは稀有な事件であった。世界中で上映されインド映画を世界に知らしめた傑作である。

8/22木11:00 8/23金11:00 8/24土11:00

幕末太陽傳

1957/日活/110分/白黒/35ミリ

監督:川島雄三
出演:フランキー堺 石原裕次郎




明治維新が迫った頃。佐平次は品川の遊郭で贅沢三昧をするが、実は一銭も持っておらず、結局働いて返済することになる。佐平次は按摩から時計の修理まで何でも器用にこなし、遊女たちに重宝がられるようになる。落語の「居残り佐平次」などを骨格としたオリジナル作品。フランキー堺の見事な演技、川島監督のテンポ良い演出により、本作は日本映画最高のコメディ映画と評される。日活創立100周年記念として、国立近代美術館フィルムセンターとの共同事業でデジタル修復された。

上映スケジュール

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