企画上映
アジアの女性映画監督再考
第6期:イラン篇
福岡市総合図書館収蔵作品のなかからアジアの女性監督による作品を継続的に紹介しています。
監督プロフィールはこちら。
会期:7月9日[水]~13日[日] ◎「あの家は黒い」を除き、35ミリフィルム上映
観覧料:
大人=500円/大学生・高校生=400円/中学生・小学生=300円/福岡市在住の65歳以上の方・「わたすクラブ」会員=250円(要証明書・会員証原本提示)/障がい者の方および介護者の方1名=無料(要証明書提示)
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7/6[日]14:00 「川との対話」上映と2本立て特別上映+トークベント
7/12[土]17:00 「オフ・ザ・リミット」と2本立て上映
あの家は黒い The House Is Black
「イラン映画を福岡の宝物に」プロジェクト新規寄託作品
監督:フルーク・ファロクザード
1962/イラン/白黒/21分/日本語字幕付き
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イラン北西部のタブリーズ近郊にあるハンセン病患者の療養所で撮影され、患者の日常生活を詩的な映像表現で描く。詩人でもあるフルーク・ファロクザードが残した唯一の映画作品でドキュメンタリー映画であり、イランのニューウェーブの先駆けとなった重要な作品と位置づけられている。※本編上映前にモフセン・マフマルバフ監督による解説動画(12分予定)を併映します。
7/12[土]17:00 「あの家は黒い」と2本立て上映
オフ・ザ・リミット Off the Limits
監督:ラクシャン・バニエテマド
出演:メヘディ・ハシェミ、パルヴァネ・マスミ
1988/イラン/カラー/92分/日本語・英語字幕付き
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国家公務員のハリミは、カオス市に家を買う。ところが泥棒が入り、泥棒を捕まえたハリミは警察に連れていくが、管轄外と言われる。ハリミの住所を管轄する部署を探して、ハリミは右往左往してしまう。女性監督ラクシャン・バニエテマドのデビュー作。社会風刺的な作品で、コメディ的な要素をふんだんに盛り込んでいる。
7/9[水]14:00 12[土]14:00
青いベール
The Blue Veiled
監督:ラクシャン・バニエテマド
出演:エザトラ・エンテザミ、ファテメ・モタメド・アリア
1995/イラン/カラー/87分/日本語・英語字幕付き
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トマト工場を経営するラスールは妻を亡くして一人暮らし。彼は工場でやとった青いベールのノバルという女性に惹かれ、援助を申し出る。ところが娘たちは遺産相続の懸念からラスールの恋には大反対するのだった。イランにおける女性差別や貧富の差などを描いた社会派の作品。
7/10[木]14:00 13[日]11:00
街の陰
Under the Skin of the City
監督:ラクシャン・バニエテマド
出演:モハマド・レザ・フルタン、ゴラブ・アディネ
2001/イラン/カラー/96分/日本語・英語字幕付き
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主婦のトゥバには3人の子供がいた。長男のアッバスは日本に出稼ぎにいこうと闇でビザを取ろうとし、その支払のために家の権利書を売ってしまう。トゥバに怒られたアッバスは権利書を取り返そうとするのだが、会社はなくなっていた。急速に自由化が進むテヘランの片隅に生きる貧しい家族をリアルに描く。
7/11[金]14:00 13[日]14:00
母ギーラーネ
Gilaneh
監督:ラクシャン・バニエテマド 、モフセン・アブドルヴァッハーブ
出演:ファテメ・モタメド・アリア、バフラム・ラードン
2005/イラン/カラー/84分/日本語・英語字幕付き |
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1988年のイラン。ギーラーネの息子のイスマイルも戦争に参加していった。戦争から帰ってきたイスマイルは、イラクの化学兵器により動けない体になっていた。15年の歳月が流れギーラーネは一人で息子の世話を続けていた。現在でもイラン・イラク戦争の後遺症に悩む人々を、高齢の母親ギーラーネに象徴して描いた作品。
上映スケジュール
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