シネラの上映が少し変わります


6月から新しく、年間通しての上映企画として「午前11時の日本映画・アジア映画クラシックス」と「アーカイヴ発見」を設けました。「午前11時」では総合図書館が収蔵する古典作品や定番作品を、木金土曜の11時に3日連続で1つの作品を上映します。古典映画やアジア映画に興味はあるけども、数が多すぎて何から見ていいのかわからないという方はぜひ「午前11時」に足を運んでみてください。
「アーカイヴ発見」では、普段なかなか上映する機会の少ない実験的な作品や現代の映画をご紹介します。わたしたちが一般的に映画だとおもうものとは異なるアプローチでつくられた映画も図書館にはたくさんあります。土曜の17時には、そうした映画を上映します。それと、福岡には、個人映画や実験映画についても歴史の積み重ねがあります。個人でカメラを輸入して1920年代に撮影をはじめた津田利通さん(津田さんが残してくれた映像によって、図書館のある百道浜がまだ海水浴場だった頃を、動く映像で見ることができます)、自主映画の歴史をずいぶんと先取りする形で福岡で旺盛に活動された中山太郎さん、そして1980年代に九州芸術工科大学で教鞭をとった松本俊夫さんとそこで映像を学んだ方たちの系譜は、フィルムアーカイヴの大変貴重なコレクションの一部になっています。(学芸員・杉原)


午前11時の日本映画・アジア映画クラシックス
アーカイヴ発見